今年の冬シーズンの締めくくりとなったツアーが先々週、行われました。お客さまは仲良しファミリー5名。
八島湿原はすっかり雪が溶けてしまったため、まだ残雪の多く残っていた車山でのスノーシュートレッキングをご提案し、展望を楽しみながら歩いていただく予定でした。
ところが、下見のために早めに到着してみたところ、麓は晴れなのに車山の山頂部は雲の中。強い風と濃霧で真っ白な世界です。
さてどうしよう。
思いついたのは、車山より標高が300mほど低い八島湿原。霧ヶ峰では、車山が雲の中でも八島は晴れていることが多いのです。
お客さまが到着する前に八島まで下見に行ってみると、思ったとおり。まるで湿原だけがスポットライトで照らされるように光がさして、輝いて見えました。
お客さまと合流後、同意を得て八島湿原の散策に変更し、 到着する頃には霧ヶ峰の天気はすっかり回復して、青空が広がっていました。
八島湿原は窪地になっているため、山々の眺望がきく場所ではないのですが、お客さまは眺めのいい場所をご希望だったので、八島のすぐ隣にそびえる鷲ヶ峰の中腹までの登山を再び提案しました。
・鷲ヶ峰の稜線は開放的な草原
・あれが山頂!
山頂手前の一番眺めのよいピークで山々の景色を堪能してから八島湿原まで下り、昼食をとって、ホットドリンク付きの焼きマシュマロ体験を楽しんでいただきました。
帰りは湿原を小さく周回して、春先の生きものたちの生態を学ぶ自然観察をしながら、戻りました。
積雪期には至るところに残っていたノウサギの足跡も、雪と共に消えてなくなりましたが、小さくて丸いものが木道の上にたくさん転がっていました。
ノウサギのうんちです。ノウサギは2回うんちをするのですが、2回目のうんちは栄養をすべて吸収したあとの草のカスのようなもので、全然くさくありません。
乾くとただの草のかたまり。クッキーみたいです。なんならこのままお茶うけに出てきそうです。
割ってみると、グリーンティのようなさわやかな草のにおいがします。
わたしはこのうんちが大好きで、コレクションしてガイドの時は持ち歩いているほどなので、かわいい自慢のうんちコレクションを自慢げにお客さまに見せていたら(変態)、なんと興味をもっていただけて、わたしより素早い観察眼で、道々に転がるうんちを発見しては、教えてくれるのでした。
おかげでコレクションが増えた〜
٩( ‘ω’ )و✨
「何かポーズつけてみましょう」
という無茶ぶりに応えてくれたのが、このポーズ。これ、よーく見ると手元が八島湿原の形なんですよ(*´∇`*)
八島湿原は空から見るとなんとなーくハート型をしているため、2012年に『恋人の聖地』に認定されています。それにちなんで八島ポーズ(立ち位置から見ると逆さハートになる)を生み出してくれました。
ご家族の仲のよさがこの写真によく表れていますよね。
今回はご予約の時から天候や雪の状況に左右されて、予定が二転三転してしまいましたが、その都度変わるご提案のひとつひとつを、信頼し受け入れてくださったお客さまのおかげで、無事に催行することができました。
はじめはどうなることかと思った天気でしたが、どうやら奥さまが『晴れ女』だとか。雲を撒き散らして、青空を連れてきてくれました。
梅雨時にはぜひ何度も霧ヶ峰にあそびに来てほしいなー。
スカウトしちゃおうかしら(*’ω’ *)
[写真はお客さまの許可を得て掲載しています]
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このように、その時々のフィールドの状況や天候によっては、お客さまと相談して内容やコースを変えることもできます。
4月からはグリーンシーズンのツアーがはじまりますので、ぜひ霧ヶ峰に遊びにいらしてください。
ちょっぴり個性的で愉快なネイチャーオタクおばさんが、みなさまをご案内します(^ω^ゞ
【八島湿原 ぐるっとウォーク】~花と生きものたちとの出会い 癒やしの湿原めぐり~
【霧ヶ峰(車山)草原トレッキング】~自然を感じて、五感を使う のんびり山歩き~
☆4月~6月のみ先行受付中。7月以降も順次受付開始予定