2024.04.01

Report by いしだ さちこ(さっちゃん)

みなさんこんにちは！ハチガイド担当ガイドの いしださちこ(さっちゃん) です(^ ^)/
この冬、雪体験はされましたか？　暖冬といわれる2024年、長野県中部の八ヶ岳山域では雪が降っても雨で溶けるなどの繰り返しで、積雪量がなかなか増えませんでしたが、時折降る雪が氷点下の気温に守られて、例年ほどではありませんが、いいスノーフィールドが保たれていました。

今日はこれまであまり取り上げてこなかった、冬の人気ツアー 『霧ヶ峰 スノーピクニック』 の模様をふりかえりご紹介したいと思います。

■八島湿原
下の写真は今年の1月末の湿原の様子です。雪が少ないので草が見えています。(手前に点々とつづく野生動物の足あと)
上の写真は一昨年の1月末、積雪量が多い時の八島湿原です。真っ白な雪原とシュカブラ(雪の風紋)がとても美しいです。
下の写真は今年の3月中旬の八島湿原です。3月になってようやく真っ白な雪原になりました。

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八島湿原は積雪量の多い時には一番おすすめしている当ツアーのメインフィールドで、これまでたくさんのお客様をご案内しました。マイナス10度以下の気温がつづくと雪はよく締まり、サクサクと快適なスノーシュー歩行ができます。

スノーシューとストックのレンタルは無料です。雪に対応したスノーブーツ(上写真)は有料オプションでご用意しています。

八島湿原は霧ヶ峰の中でも特に野生動物の痕跡が多い場所で、キツネやウサギの足あとがたくさん見つかります。
＜左：ウサギの足あと／右:キツネの足あと＞

凍った上に薄雪がふんわり盛られた雪面では、足あとの爪先やぷにっとした肉球の質感まで感じることができます。
足あとや、食べたあと、フンをしたあと、狩りのあとなどの動物たちの痕跡をアニマルトラッキングといい、担当ガイドがさまざまな痕跡を見つけます。

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生き物好きのお客さまには特に人気で、いろんな発見があると大変よろこばれます。
アニマルトラッキングが一番発見できる場所が、八島湿原コースなのです。

あたたかい日には野鳥やノネズミの足あとも見つかります。みんなここで何をしているの？どこから来てどこへ行くの？冬の暮らし方をみんなで想像してみます。

霧ヶ峰では例年12月末から雪が積もり始め、1月末～2月中旬頃までが最も積雪量も多く安定しています。暖冬による雪不足や、春の訪れが早く雪が溶けはじめてしまっても、雪景色を楽しみながら歩くことができます。
スノーシューの出番はありませんが、凍った雪ですべりやすい木道を軽アイゼンをつけて歩きます。

長野県の雪はサラサラしているので、雪だるまが作りにくいのですが、この感触をたのしむことができます。雪をさらさら～っと舞い上がらせてスノーシャワーを作る雪体験は、高原の雪だからできるたのしみ方です。

スノーシューポーズで記念撮影もこのツアーの定番です。みなさんいつもいい笑顔です。
雪が少ない時期でも、意外といろんなところに「吹き溜まり」といわれる雪がたっぷりと積もったポイントがありまして、誰も入っていない新雪ポイントがあれば、こんな風に大の字になって人型を作るスノーダイビング体験もできます。寝っ転がって見上げる空が気持ちいい。。。と好評です。

■車山／車山湿原
八島湿原の雪が少なくてスノーシューの出番がない時は、場所を変えて車山や車山湿原を歩きます。
車山湿原は湿地帯がわずかしかないため、レンゲツツジの低木群落が広がり、大雪原にはなりませんが、雪が溜まりやすいのです。
下の写真は今年の3月中旬の車山湿原の様子です。

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＜車山湿原と真っ白な蝶々深山＞
霧ヶ峰のゆったりした草原が雪に覆われる風景が間近に眺められるのがこのコースの魅力です。

下の写真は車山の登山道ですが、この年は積雪量がとても多かったので、どこが道なのかわからないほどでした。
アルペンムードがすごいですね。標高わずか1700~1800mでもこんな景色が広がるのは、霧ヶ峰が『草原の山』だからなのです。
＜車山＞

＜車山山頂から見下ろす車山湿原や蝶々深山＞

このツアーではフォトグラファーでもある担当ガイドが、変態カメラマン気味になってお客様を撮影します。

あなたのすてきな笑顔を引き出します！

ふわふわの雪の中へスノーダイビング！

■番外編：オーダーメイドツアー
番外編ですが、3月末に霧ヶ峰スノーピクニックにお問い合わせいただいたお客さまより、犬連れで歩けるフィールドを案内してほしいとのご依頼をいただき、霧ヶ峰ではなく蓼科にある横谷渓谷で『横谷峡 氷瀑めぐりツアー&スノーピクニック』としてオーダーメイドガイドを催行しました。
横谷峡(横谷渓谷)は冬の季節になるといくつもの氷爆が見られることでも大変人気のスポットです。雪が多ければスノーシューで歩くこともできますが、大抵はいつも軽アイゼンをつけて歩きます。
愛犬と一緒にスノーピクニック！わんダフル

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＜名勝スポット・横谷峡の屏風岩氷瀑＞
今年の氷瀑はあまり発達しなかったので数も少なく、ちょっと痩せています。。。

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2024年の冬は全体を振り返ってみると暖冬ではありましたが、3月になって湿った雪がたっぷり降ることが多かったのと、霧ヶ峰では朝晩の気温は例年通りマイナス7度~15度の氷点下つづきだったおかげで、白い雪原が3月下旬まで保たれました。
天気予報ではこれから日中の気温が10度近くまであがる日も増えて、最低気温もマイナス6度前後になるそうです。雪マークが雨マークに変わり始めたので、そろそろ春が近づいてきたようです。

霧ヶ峰スノーピクニックの催行期間はシステム上3月末までで終了となっていますが、4月になってもスノーシューで歩ける場合がありますので、雪があれば期間延長で受付します。 予約ページで受付終了になっていても、お問い合わせください。
5日前までのご予約を承っています。

今年のスノーピクニックもたのしかったなー(^ ^)੭